この空の世界に

このブログは版権・百合が多いです.なので、苦手な方は回れ右でダッシュで逃走してください。なのフェイが多いです。

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螺旋 ― 第二章 ― 4





にゅー…追記から螺旋でっす!!












第四話 ― 魔 道 の 教 え ― 






午前七時十二分。いつもなら、執務室にいる時間なんだけど、今私達は艦内の訓練室にいる。その目的は、なのはとヴィータが刹那とヴィヴィオに教導するため。なので、私とはやて、それにティアナは四人の訓練を見ているだけ。あ、ストレッチが終わったみたい。刹那とヴィヴィオが来ている服は、六課時代に、フォワード達が来ていた訓練服を着ている。それぞれの首と傍らには、群青色の宝石のネックレスと薄桃色のウサギのぬいぐるみ。どちらも、彼女達のデバイス。
なのはとヴィータが並び、その前に体育座りしているのが二人。

「さて、じゃあ今から基本的な動作を教えるよ。準備運動はいいね?」
「「はい! よろしくお願いします!!」」

二人は元気よく返事をした。熱意と期待とか、そんな感じが伝わってくる。ティアナに視線を向けると、懐かしそうな顔をしていた。
今この場にはいないけれど、フォワード――スバルや、エリオにキャロも、皆一人前の魔道師になった。ティアナも、私の補佐官をしていた時から優秀だったし、執務官となった今もその活躍は噂で色々聞いている。
刹那達にも、そんな魔道師になって欲しい。でも、その反面、母親として、姉として彼女達にはこの管理局と言う危険な仕事には就かないで欲しいという思いもある。やっぱり、危険と死、そんな物と隣り合わせで生きているのだから…。

「……とさん、フェイトさん。聞いていますか?」
「ぅえ…、あ、ごめん。聞いてなかった…」
「何か考え事ですか?良かったら相談に乗りますよ?」
「ううん。大丈夫。それより、なにかな?」
「いえ、見て下さい。あの二人………」

ティアナの指先を追うと、そこには信じられない光景。
白い防護服を纏ったなのはが、宙に上がり周りに大量のシューターを展開。さらに、ヴィータが鉄球を打ち込んでいる。地面にめり込むそれを辛うじてかわしている二人。
さ、さすがにやりすぎじゃあ……。

「…あの二人、通常の運動能力に魔法でブーストをかけてるといえ、あそこまでなのはさん達の攻撃を捌いているのは凄いと思います。私達でも、BJを纏って空中に避難したり建物に隠れたりしましたが…ここは隠れる場所もありませんし、二人ともセットアップもしていません」
「…あ、確かに…」

ティアナが驚いてるのはそこだった。いくらなのはが手加減しているとはいえ、あの数とスピードはDランクCランクの魔道師でも捌ききれない。そうそうに撃墜されるだろう。でも、二人は体をひねってかわしたり、お互いの体を足場によけたりとしている。とっさの判断と、反応速度はいいんだね。
すると、なのはがシューターを消し、二人に何かを言っている。二人は頷き、自身のデバイスを起動させる。瞬く間に閃光に包まれ二人はBJを纏う。

「うん。じゃあ、今から飛行訓練だね。通常時の魔力配給はいいとして、私達空戦魔道師は〝マルチタスク〟っていう基礎中の基礎。この技術を扱いこなせるようにしないと、飛べもしないし、これからの魔法戦が不利になる。いくらデバイスがサポートしてくれると言っても、デバイスマスターの私達の技術も必要なんだよ。ヴィヴィオは、昔から練習してるからもう出来るけど、刹那ちゃんはどうかな?」
「えと…、〝まるちたすく〟ってなんですか?」
「んー…、要するに、同時に二つのことを思考する技術…かな?例をあげると、左手で数学を解きながら、右手を使って英語をやる…みたいな感じ」
「なんか、大変そうですね……」
「そんなことはないよ。さっきも言った通り、基礎だから使えない人はいないくらい。だから、難しく考えないで。日常生活の中でも練習できるから」

刹那は苦笑しながらも頷く。うん。これは本当に意外とすんなり出来ることで問題ないと思う。私も五歳くらいの時に覚えたし。で、ここからは別々の練習。刹那は回避訓練を。ヴィヴィオはアクセルシューターとストライクアーツについて。なのはがヴィヴィオ担当。ヴィータが刹那担当だ。
さて、まだまだ卵の殻を割れていない子供達。


――私は彼女たちの頑張る姿に、笑みを深くした










ヴィヴィオと別れて練習すること約三十分。私はひたすらにヴィータが放つ鉄球を回避することと共に、頭の中でも戦闘シュミレーションで、全く別なことをしている。これでさっきなのはさんが言っていた〝マルチタスク〟を鍛えている。

「ちょ、基礎っていっても難しいじゃん!?」
〈 ご安心ください、主。現在回避率も安定しています。そうそうに取得できるでしょう。それより、後方から三つ、二時方向から五つ来ます 〉
「おっけー!クラウソラス、足場作って上空に避難!!」
〈 Yes sir 〉

クラウソラスが作った足場、漆黒の魔法陣を足場に鉄球をかわす私。ヴィータが驚いてる風に見えたけど、鉄球は曲がって私に迫ってくる。うっわ、どうしよ!?

〈 主、魔力を利き手に溜め、破壊なされてはどうでしょう? 〉
「ナイス!!」

右手に魔力を溜め、まずは一つ。破壊したことにヴィータの動きは止まった。でも、それにかまわず、迫りくる全ての鉄球を私は破壊してみせた。
っふ、どうよ……、……って

ぃいっったぁあああああい!!

右手を左手で掴みずきずきと痛みだすのを掲げる。そのあまりの痛さに悶える。
ちょ!?魔力でコーティングしたはずなのに!?何でこんないたいの?

〈 …最後の一球を、主は魔力コーティングをせずに破壊しましたから。驚きです 〉
「……忘れてたよ。自分が怪力だってこと…。ていうか、無意識のうちに解除してたってことはまだまだってことかぁ…」
「おい、刹那!誰が砕けつった!!」
「あ、ヴィータ。ごめん。やっちゃった、てへ☆」
「てへ☆じゃねーよ!てへ☆じゃ!!」
「もー、刹那ちゃん?これは回避の訓練なんだから、破壊はダメだよ?魔力コーティングは、ちゃんとマルチタスクを扱えるようになってから。わかったなら、医務室に行っておいで。手、怪我したんでしょう?」
「あ、これくらいならなんとも。もう痛くありませんし…」

さっきまでは尋常じゃない痛さだったけど、今はもうほとんど痛くない。握って開いてを繰り返してなのはさんに見せると、下からフェイトおねーちゃんが声をかけてきた。

「だめだよ、刹那。ちゃんと治療しないと…」

「もぉー」と頬を膨らませるおねーちゃんに、私は苦笑を返す。で、ちらりと横目でなのはさんとヴィヴィオを見ると、何故だか二人は鼻を押さえ息を荒くしている。……怖いっすよ?二人とも。とりあえず、飛行はまだ出来ないから足場を作って地面に降りる。「めっ」とフェイトおねーちゃんに額を小突かれ、苦笑しながらゴメンなさい。
ヴィータにも、ハンマーの先で頭を小突かれた。そんなに小突かないで下さい。
ヴィヴィオも降りてきて心配そうに私の手を見るが、そんなに問題ないよ、といって手を振る。何故だか、フェイトさんのバックにはシップが常備してあるらしく、その理由を聞くと頬を赤らめて、ヴィータは呆れ顔、ティアナさんは遠い目と、聞かない方がいいと言外に言っているみたいだ。うん、詮索しない方が身のためね。
……はやてさんははやてさんで、バムバムと訓練室の壁を叩きながら一人大笑い。肩をぴくぴくさせながら涙目にまでなっている。

「()大丈夫ですか?」
「…ぁ、…あかん、何?なんで素手でヴィータの…あれ破壊できんの?ど、どんだけやねん…。あかん、ブッ…あっははははははははッ!!
「って、私のことかい
「おぅ、それはあたしも驚いた。一体何したんだよ…」
「えっと…その、私普通の女の子よりかちょっと力強くて……」
「ちょっと?ちょっとであれかい?ほな、私らはありんこ並の腕力やな」
「はやてさんは黙ってて下さい」

にひゃり。そんな擬音が似合う顔で笑っているはやてさん。たく、この人は…。フェイトおねーちゃんにも、視線を向けると、おねーちゃんまでもがプルプルと震えながら笑っている。って、あなたもですか。傷つきますよ?「ご、…ごめん、でも…」と言葉も話せない様子。どんだけつぼったんですか。あーあー、傷ついた。ふてくされますよ。やさぐれてやる。

「刹那ちゃーん、ヴィータちゃんも。休憩時間じゃないよ。ほら、もういいなら訓練戻って。あと、フェイトちゃんもはやてちゃんも、あんまり刹那ちゃんからかっちゃダメだよー?」
「あ、すみません。なのはさん。すぐに戻ります!!いこう、ヴィータ!!」
「おいっ!?腕を引っ張るな腕を!!」

私はなのはさん達の所に戻っていき、再び訓練を再開した。
それから数時間後。今は休息時間で、壁に寄りかかりながら水を飲んでいる。
すると、なのはさんが隣にやってきて腰かけた。

「ヴィヴィオには、小さい頃から言い聞かせてあるんだけど…刹那ちゃんにも覚えていてほしいんだ」
「……はい」

それがすごく大事な話だということを気づいて、私は真正面からみつめた。

「……私達のこの力は、傷つけるための物じゃない。守るためのもの。そして、たとえどんな時でも、かならず無事で皆の所に帰ること。そして、無理や無茶なことは絶対にダメ。これは、私が今まで教えてきた生徒達に対して全員に言ってきた。私自身が無理をして痛い目に会ったからね。皆には、そんな思いをして欲しくないから…」
「……わかり、ました。前に、フェイトおねーちゃん……フェイトさんとも、話したんです。『覇王の力』のことを。もとは、どんな魔道書だったのか私は知りません。…でも、その力を、私は大切な人を守るために使いたい。だから…」

「これからもご指導お願いします」と私は深く頭を下げた。
すると、暖かい掌が私の頭を撫でる。顔を上げると、なのはさんの頬笑み。フェイトさんと同じで、あったかくて、軟らかい頬笑み。

「よし、じゃあこれから頑張っていくよ?」
「はい――!!」


――魔道の教えは大切な約束。大切な、約束……。






あとがき

はい!!おそらく次回は……ミッドチルダ編!!たぶん!!!
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プロフィール

カエデ・フジサキ

Author:カエデ・フジサキ
管理人  カエデ・フジサキ=緋詠

職業 高校三年生三年生です 

生年月日 一月 五日

主にリリなの(CPなのフェイなの)を書いています。疲れた時はリンディ茶を試してみて自爆する命知らず。水樹奈々さんが好き。同等になのフェイが好き。フェイトさんに片想いも好き。だけどなのフェイのCPは変わらない。最近水樹さんが好きすぎて困る。最近坂本真綾さんの歌声にも惚れてきた。たまに変な発言するけど気にしない。ヘタレって言われるけど気にしない。つか、ヘタレじゃない。そこ、ヘタレ言うな。
ちなみに画像は本人像ではありません、あしからず。

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勝手に貼ってもはがしてもいいです。一報くれると嬉しいです。
なのフェイでなのはさんは夫。フェイトさんは王子様だけど、なのはさんの前だとお姫様と信じている方はマイブラザー&シスター。でもフェイなのも好きです。

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