この空の世界に

このブログは版権・百合が多いです.なので、苦手な方は回れ右でダッシュで逃走してください。なのフェイが多いです。

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タイトル未定のパロディ 29





お久しぶりです。本当にお久しぶりにございます私です。

受験も無事終了し、期末試験も終わり(残念すぎる結果でしたが)残すは卒業試験のみ。
さて、そんなわけでまたssを書き始めたいと思います。
読み返すと私過去の方が読みやすいんですよね。今見るとね、過去よりもね。

泣き言言ってるとお尻ぺんぺんされそう。

というわけでまた頑張りたいと思います。セブンのおでんっておいしいですよね
手始めにタイパロを更新。

こういうの、大好きなんです。

どうぞ。

 湿った空気。最悪の天気。曇天が空を支配して、雨粒が落ちる音だけが鼓膜を震わせる。空しいその音は私の心のようだった。
 あれから何日が過ぎたのだろう。いや、そう日も経っていないのかもしれない。でも私にとって彼女に会わない日々は驚くほどに空虚なものだった。そう思えてしまうほどに、私の世界には彼女が多くを占めている部分があったらしい。

「らしい、とは。…他人事みたい」
「何が、ですか」

 ここ最近に、聞き慣れた声。彼女は特に追求することもせず、私に寄りかかってきた。
 宛がわれた部屋。電気のついていない暗い室内。窓のふちに腰掛ける私と、寄りかかるシュテル。何も答えないでいると無言のまま彼女はその身をすり寄らせる。

「別に。ただの独り言だよ」
「寂しいのですか」

 疑問ではない、確定の声に応えない。応えてしまえば、何故今シュテルのそばにいるのか、分からなくなる。ここで私が彼女を見放し、なのはの元へ帰ったら…ううん、帰れもしない。あんな風に、彼女を傷つけてしまったのだから。無意識にシュテルの華奢な体を抱いていた。ここ数日でその行為がもはや癖になってきてしまっている。

「フェイトも、私を、認めてはくれないのですか」
「え」
「……何でも、ありません」

 かすかな声。尋ねる前に彼女は離れていった。暗いから表情は見えない。シュテルは次の作戦の日時だけ言うと部屋から出て行ってしまった。私にはそれを追いかける気も、起きなかった…。







 不意に漏らしてしまった言葉を、あの人は聞き取れていなかった。いえ、聞いていないと分かってた。あの人は私を見ているようで、見ていないのだから。私の先に、あの、歌姫を重ねている。それが私の心を容赦なく抉る行為だと知りもしないで。あの人は自分がそんなことをしていると、知りもしないで。

「フェイト…」

 あの人の、フェイトの名を呼ぶ。来てはくれない。来ない。知ってる。知りたくない。

「ふぇい…と…」

 ずるずると、体から力が抜ける。貴女をどんなに呼んでも気づくことはない。あの人は、私を認めてなどいない。私はだれからも認めてなどもらえなかった。最初から、ずっと。








 それは彼女と、フェイトと初めて会った時のこと。綺麗な金髪に、紅い瞳の双子の姉妹。その、妹。姉は私のオリジナル。私はその影だった。ただ姉を眩しいと感じ、暗闇へと逃げる私に、彼女は微笑んだ。

「だいじょうぶ? わたしのおひめさま」

 暗闇の世界で、貴女が私の光だった。
 アリシア・テスタロッサは生まれながらにして最高の歌姫だった。その妹フェイト・テスタロッサは最強の歌姫の守り人と言われていた。当時研究者である彼女たちの母親のプレシアと外部研究者の一人が確立させたのが、ディーヴァプロジェクト。同時期より危険視されてたマシーナに対する対抗兵力。二十代以下の少女たちの体内に見られる細胞に特定の契約者とのエンゲージプログラムを作用させることでリンクし、武具を具象化するシステムで生まれるのが、リッター。
 一方の、リッターの武具に固有周波を共鳴させることにより、マシーナと戦える戦士にするのがデイーヴァ。
 でも、アリシアとフェイトはそんなプログラムも必要も無かった。いつの間にか私とフェイトはともにいるのが当たり前のようになり、互いが傍にいるのがずっと続くと、思っていた。
 でも、忘れもしないあの日。私が誘拐され、他の研究機関が投薬しようとしたその瞬間だった。視界が奪われるほどの閃光。鼓膜が破れそうなほどの爆音。薄暗い研究室に光がさし、そこにいたのは…フェイト。ただ私の知っている彼女ではなかった。血で汚れた衣服と体、そして剣。紅い瞳は鮮血より色鮮やかに輝く。生きている研究者の喚きも彼女の耳には入らなかった。

「歌って」
「ぇ」
「歌って。…シュテル。君の歌を、私のために」

 抗うことを許さない言葉の抑圧。紡ぐフレーズは、鎮魂歌。
 周りが紅い海に染まっていく。悲鳴と怒号の光景が私の舞台。そして、彼女の舞台。ことが終わったとき、彼女は縋るような目で私を見ていた。今になってわかったことは、暴走状態の彼女だったということ。ただ彼女が求めていたのは暴れることで私を救うことではなかった。
 そして、大人に保護されたとき、父上は彼女と私を引き離した。最後に、聞こえた呟きは…「また、一人」。





「私、では…貴女の心を埋められなかったのですね」

 貴女は私が必要無かった。

「わた、し…は…いらない」

 貴女を埋めるのは私ではない。あの時、そう言われたかのように悔しかった。悲しかった。貴女がなんら抵抗も示さないで私に会おうともしないでいるのはそうだと思えた。こうして会いに来ても、貴女は…私を見てくれない。
 私はだれから必要ともされない。







「シュテルん!!」








 顔を上げた。しんと、静まり返った廊下だけがそこにはあって、徐々に聞こえてくるのは雨音だけだった。
 幻聴。それは都合のいい私の幻聴だった。彼女がここにいるわけではないのに。ここに、戻ってくるはずなんてないのに。今私は、誰を求めているの。

「……レヴィ……」

 答えて、私の……。








「レヴィちゃん、どうしたの?」
「……シュテるんが泣いてる気がする」
「何よそれ」
「レヴィちゃんだから感じるものがあるのかも」
「妖怪アンテナ的なあれか?」
「あ、すずかーそれとって」
「ちょ!? 突っ込み無しとかひど!」

 みんなが特に気にしてない中、レヴィちゃんはずっと窓の外を眺めていた…。



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プロフィール

カエデ・フジサキ

Author:カエデ・フジサキ
管理人  カエデ・フジサキ=緋詠

職業 高校三年生三年生です 

生年月日 一月 五日

主にリリなの(CPなのフェイなの)を書いています。疲れた時はリンディ茶を試してみて自爆する命知らず。水樹奈々さんが好き。同等になのフェイが好き。フェイトさんに片想いも好き。だけどなのフェイのCPは変わらない。最近水樹さんが好きすぎて困る。最近坂本真綾さんの歌声にも惚れてきた。たまに変な発言するけど気にしない。ヘタレって言われるけど気にしない。つか、ヘタレじゃない。そこ、ヘタレ言うな。
ちなみに画像は本人像ではありません、あしからず。

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勝手に貼ってもはがしてもいいです。一報くれると嬉しいです。
なのフェイでなのはさんは夫。フェイトさんは王子様だけど、なのはさんの前だとお姫様と信じている方はマイブラザー&シスター。でもフェイなのも好きです。

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