この空の世界に

このブログは版権・百合が多いです.なので、苦手な方は回れ右でダッシュで逃走してください。なのフェイが多いです。

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ワンワンォななのはさん



にゅほほほほほほ。

今日ハリーポッター全部借りてきて、でアズカバンの囚人まで見たんですよ。
シリウス…はぁ、狼可愛いな。そうだ。狼ななのはさんてどうよ。超かわいくね?
あ、じゃあフェイトさん村娘で。でー誘い受けからの攻め。やべ超よくね!?
た ぎ っ て き た ぁ ! !

ので。
村娘フェイトさんと狼なのはさん。

はーじまーるよー






 森の中の小さな村に、母親と、姉と、母親の友人とで幸せに暮らす村娘がおりました。父親譲りの金髪の髪に、真っ赤な宝石のような綺麗な瞳。雪のように白い肌に纏うのは豪奢なドレスでもない普通の衣服、それなのに彼女たちがまとうだけで見違えてしまいます。
 村でも有名な双子はいつも仲良し。そんなある日。この土地の領主の息子、心配性で双子のお兄ちゃんのような人は注意しました。

「いいか、アリシア。くれぐれも南の森には近づくんじゃない」
「ちょっと、何で私だけなの」

 年の頃は16そこらの少女は、幼子のようにほほを膨らませ抗議します。

「フェイトでは絶対にありえないからだ。もしくは、君が彼女を巻き込む形となるに決まっている」
「酷いお兄ちゃん!!」
「その呼び方はやめろ!!」

 顔を真っ赤にして黒髪の青年はおほん、と咳払いひとつ。

「とにかく、だ。近頃狼が急増しているらしい。お前たちのような若い娘が森へ入ると、攫われてしまうかもしれない」
「可愛いから」
「ああ全くだ」
「いやん」
「…ッ!? …アリシア、別にいいんだぞ? リニスに言いつけるだけだ」
「やめてクロノ!! それだけは!!」

 双子が恐れているのは笑顔で怒る家庭教師こと、母の友人。獣人の彼女は怒ると一番怖いのです。トラウマなのです。半ばやけくそでした発言が聞いたことを内心喜んでいると、青年は気づきます。双子の片割れが何か考えているのを。

「…フェイトは、まさか行くなんて言い出さないよな」

 期待を込めた問いに、片割れは「いかないよ」そう言ってほほ笑んだ後に「心配しないで、お兄ちゃん」と付け足しました。お兄ちゃんは、玉砕です。羞恥心とか、そんなものが彼の心境を埋めます。周りの村人からしてみれば羨望と、妬みの眼差しを送る対象です。一部だけ。
 釘を刺し終えた領主の息子は帰っていき、残された双子と言えば。

「じゃあ行こうフェイト!」
「だめだよアリシア」

 早速注意を無視する姉と、やんわり諌める妹。

「えー…いやでもさぁ。こう、行くなと言われたら行きたくならない?」
「ならないよ」
「こう冒険心がくすぐられない?」
「ならないよ」
「他にもさ、」
「リニスの宿題、終わったの? 今日までだけど」
「ごめん。フェイト、お姉ちゃん先に帰るね」

 言うが早いか。華麗に回れ右を決め込んだお姉さんはそれはもう顔面蒼白で家に向かっていきました。さて、最終的に残った妹は宿題も済ませて、もう何もすることがありません。

「あ、そうだ。薬草、取りに行かなきゃ」

 南の森に入ってはダメと言われたことを思い出して、南の森に入らなければいいんじゃないか。そう思った彼女は鼻歌交じりに森に向かったのでした。






 大きな大きな木の下に、その子は丸まっていました。栗色のふさふさの体毛。ぷにぷにの肉球。たまにピクピクと動く立ち耳。フェイトの視線は、木の根元で丸まって眠るその子に夢中でした。「可愛い」と無意識のうちに漏らすと、ぴくりと耳が反応してその子は目を覚まします。
 息をのむフェイトの目に映る、蒼い、蒼い瞳。綺麗なその瞳に吸い寄せられるように顔を近づけると唸られてしまいました。ショボン、と頭垂れると言えたのは足から滴る赤い血。すぐに冷静になり、自分の来ていた服を破ります。

「ごめんね。…でも、君を助けたいんだ」

 真摯な瞳と言葉が分かったのか、その子は唸るのをやめて大人しくなりました。ありがとう、と微笑み彼女はその子の足を服で止血し、自分の上着で体をくるんであげました。小さな掛け声とともに持ち上げると、彼女は歩きだします。腕の中の子が首を傾げたように見えたのでフェイトは大丈夫。と言いました。

「私はフェイト。私の家に行って、君を治療したら元いた場所に帰してあげるから、心配しないで」
「ゥー…」
「ね?」
「…わふぅ」

 安全。それがわかりきった腕の中の子は、フェイトの顔をぺろぺろ。くすぐったさに身をよじりながらも、と季節撫でたり、話しかけたりしているとあっという間に村につきました。
 そして、所要で戻っていた領主の息子を驚かせることになったのです。



「フェイト、そいつは狼じゃないか!!」











 フェイトの熱心な説得とお願いが青年を説き伏せ、彼女は熱心に狼の子をお世話し始めました。
 それから数日。鼻歌を歌いながらおやつの果物であるリンゴを手に自分の部屋への扉をフェイトが開けました。

「おやつ持って来たよ、一緒に…たべ…よ…」
「あ」

 唖然。
 部屋の中にいたのは一人の少女。裸に、臀部から生えた亜麻色の尻尾。頭にも、立耳、そして美しいロングの亜麻色の髪。こちらを向いて少し困ったような瞳は、蒼い、あの色でした。

「えっと、騙していた訳じゃないんだよ? ただフェイトちゃんが凄く、その、狼状態のわたしを甲斐甲斐しく看病してくれるのがなんと言うか心地よすぎてって、あの、フェイトちゃん?」

 自分の名を紡ぐその声は、どんな楽器よりも美しい。そう、フェイトは思ったのです。そこで、気づいたのです。

「酷い」
「え゛」
「…人狼だなんて知らなかった」
「ご、ごめんなさい! でも、わたし…」
「なぁに?」

 リンゴを置いて、一歩、また一歩と距離を詰めるフェイトに気づかない少女。

「その、フェイトちゃんと一緒にいたかったの」
「不公平だよ」
「ふぇ!?」
「だって、」

 詰め寄る距離。間近な瞳。

「私、君の名前をまだ聞いていない」

 君だけ私を知っているのは、ずるいな。そう意味ありげに笑う彼女に、少女は自分の名前を告げました。

「なのは、だよ」
「ふぅん。なのは…ね」

 とっておきの飴玉を口の中でじわりと溶かすように、彼女の名前をしみこませます。

「ねぇ、なのは」
「何、フェイトちゃん」
「なのはは、狼さんだよね」
「う、うん! …っ、ああでも違うよ!? 襲ったりしないよ!? 本当だよ!! 最初はそのフェイトちゃんとっても綺麗な人で服をビリビリに破いちゃっていきなり露出が多い恰好になってそりゃもう怪我なんてしなければとか思ったけれど、おいしそうとかああ別に食べるの意味じゃないからね!? わたし人間食べないもん!」
「うん、だと思った。それで?」
「それで、って」
「どう、おいしそうって思ったの?」

 急速に染まるなのはの顔の色は、フェイトの瞳のように真っ赤に。くすり、微笑むフェイトの微笑は妖艶さを醸し出していました。本人も何故こんなことをしているのか自分でもよくわかっていません。とりあえず、本能に任してみようか。そんなことで行動に移すあたりお姉さんとやっぱり似ているのです。

「…わたし、狼なんだよ?」
「嘘だぁ」
「う、嘘じゃないもん! なのは、狼だもん!」
「ふぅん。じゃあ…」

 ドサリ。軋むスプリング。真っ白に洗濯されて清潔感溢れるシーツが敷いてあるベッドに、フェイトがなのはに押し倒されたように倒れこみました。もちろん、それにあわてるなのはの反応をフェイトは楽しんでいます。

「なのは、足、平気?」
「あ、それもう。フェイトちゃんのおかげで」
「そっか。よかった、なのはの傷が治って」

 終始ニコニコのフェイトに、なのはは思いつきました。

「いいのかなぁ」
「何が?」
「どうぞ食べてくださいって、言ってるものじゃない?」

 なんだか優位なフェイトに、どうしても見返したくなったなのははそっとその首筋を撫でます。すると、フェイトは更になのはの背中に腕を回して、

「好きに、すれば?」

 挑発、しました。
 頑張ったけれど本来はそんな知識はみんなからの口づてにしか知らないなのはは固まります。目の前にごちそうがあるのにです。狼の面子にかけて。というか絶対にフェイトちゃんは綺麗だしむしろフェイトちゃん以外はもういやだというかああお世話の時にお風呂一緒に入っていたけどそれとこれはまた別っていうか。とかなんとか臨界点までに困惑していると、フェイトは吹き出しました。

「ふふ、ふふ、ふはは、あははははっ」
「っ…! ~っからかったの!?」
「ううん。全然。なのはのヘタレー」
「へた!?」
「うん。だと思った。…自信はないけど」

 ぐるん。世界が一周。一回転。次になのはが見たのは…。

「じゃあ、私へのご褒美ってことで」
「ふぇ?」
「人間が狼を、たべちゃうのです」

 こてん。小首を傾げ可愛らしく微笑むフェイトに、あっやぱりフェイトちゃん超かわいい。とか的外れな感想を思っていると塞がれる唇。やわらかさを堪能した後に、酸素が足りなく、とろけた頭が最後に理解した言葉は。

「もう森に、返してあげたくない…な」

 そんな、彼女のわがままでした。




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プロフィール

カエデ・フジサキ

Author:カエデ・フジサキ
管理人  カエデ・フジサキ=緋詠

職業 高校三年生三年生です 

生年月日 一月 五日

主にリリなの(CPなのフェイなの)を書いています。疲れた時はリンディ茶を試してみて自爆する命知らず。水樹奈々さんが好き。同等になのフェイが好き。フェイトさんに片想いも好き。だけどなのフェイのCPは変わらない。最近水樹さんが好きすぎて困る。最近坂本真綾さんの歌声にも惚れてきた。たまに変な発言するけど気にしない。ヘタレって言われるけど気にしない。つか、ヘタレじゃない。そこ、ヘタレ言うな。
ちなみに画像は本人像ではありません、あしからず。

基本リンクフリー
勝手に貼ってもはがしてもいいです。一報くれると嬉しいです。
なのフェイでなのはさんは夫。フェイトさんは王子様だけど、なのはさんの前だとお姫様と信じている方はマイブラザー&シスター。でもフェイなのも好きです。

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